ササノコウ

酔いどれ酒匂ささの呟き 時々 活動記録
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# 週刊ササノコウ 第15回「こんな夢を見た。−続々々墜ちる飛行機編−」

 飛び込んだ出入り口。

 刹那。

 夢らしく抜群のタイミングで、背後に一際大きな欠片が落ちた。

 轟音と衝撃、そして背中に吹き寄せた熱で分かる。

 振り返り、カメラを向けるべきだろうか。

 頭が逡巡している間に、体は階段を数歩で駆け下りた。

 カメラは前に向けたまま、フロアをただ走る。

 液晶の中、景色が私の走るリズムにあわせて揺れる。

 ガラスの外壁一枚隔てて、飛行機の残骸がバラバラと降り続ける光景。

 燃える欠片、煙を上げくすぶる欠片。

 音が聞こえない所為で酷く現実味に欠けて感じる。

 駆け抜ける廊下には、不思議なことに私以外誰もいなかった。

 私は借りていた部屋に飛び込み、ベッドで寝ていた少女を起こした。

 その手を引いて再び廊下を走る。

 少女が誰であったかは思い出せない。

 ただ、その少女の手を引かなくてはという使命感は何よりも鮮明だ。

 とにかくビルを出よう。家に帰ろう。

 この地上から遥か離れた場所にいることにこれ以上耐えられそうにない。

 ここにいては、何が起きても外に飛び出ることすら出来ないのだ。

 少女の手を確かめるように強く握りしめ、私はエレベーターへと駆けた。

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